利益の種類
投資で利益を得たとき、その利益には種類がある。
どれも「お金」という形で手に入るので自覚することは少ないだろうが、自分が狙っている利益がどれなのかしっかり把握する必要がある。
1.利子:Ro
利益の一部を、お金を貸してくれた人に支払う。
ご存じの通りこれが利子の仕組みである。
利子は常にプラスなため元本保証がされる一方、銀行や郵便局を通した投資であるため、その利子は非常に低い。
2.市場の成長:A
企業が調達したお金を使い、使ったお金以上の利益を得る。
この活動が失敗する企業よりも成功する企業の方が多いため、市場全体の価値は上がってゆく。
大事なのは「どの企業が成功するのかわからない」ことだ。
わからなくても、市場全体が成長することは間違いない。
インデックス投資により得る利益は、この市場の成長を源泉としている。
そしてこれこそが投資の正解である。
それを説いているブログはたくさんあるが、どうしてこれが正解なのかの理解が浅いブログが多い。
これを統計的に学べる教科書となるのがこのブログである。
3.個人の才覚・運:±B
アクティブファンドへの購入。
個別株の購入。
配当金を最大化するような購入。
これらは全て、「インデックス投資という正解に比べ、期待値が劣る行動」である。
しかしそもそも株式は長期的に上昇する可能性が高いので、市場の成長Aの恩恵をうける。
かりにBが-2%だったとして、Aが5%くらいあるのでそれほどひどいことにはならない。
一方、短期売買や空売りはまずい。
市場の成長Aとは完全に異質な利益を狙いにいかなければならない。
Bはとてつもないマイナスになる可能性がある。
やるなとは言わないが、少なくとも「投資家」を名乗るべきではない。名乗るべきは「ギャンブラー」である。
長期的にインデックス投資を上回る投資は可能か?
判断材料1
:理論的に「不可能」と証明されている。
→ 本資料はこれを解説する。
理論といってもほとんどは中学生くらいの知識で理解できる
判断材料2
:「プロですら7,8割はB<0(インデックスに負ける)」という実績。
これら2つの事実を知ってもなお、ド素人のあなたが勝てると思うのであれば、試してみればいい。
ただし、悪いことは言わないから
・「全額失うもの」と覚悟して試すように。間違っても人生を左右する金額で試してはいけない。
・本資料の「最適レバレッジ」までは読んだほうがいい。運よくFXで期待値プラスの戦略を見つけた際に、「レバレッジ25倍や!」なんて愚かなことをすることがなくなる。
元々インデックス派の人も、
・理論上、インデックスを超える商品
というものが登場したので全部読んだほうがいい。
まとめ
インデックス投資の利益をAとすると、他の投資手法はA+BまたはBと表記され、Bはマイナスになる可能性が高い。
次ページより、問題+解説の形で解説してゆく。