最近流行りのFIRE。自分も早く経済的自由を達成して早期リタイアしたい!と考える人は多いでしょう。
FIREのためには投資が必須です。しかし、
「投資と言われても何を買えばいいのかわからない・・・」
という悩みと恐怖をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
安心してください。
実は、投資の正解は一つです。論理的に導きだせます。
この記事では
・FIREを目指す人がとるべき正しい投資行動
・FIREを目指す人の投資リターンの正しい見積もり方
を解説しています。
自信をもって、FIREを目指して踏み出しましょう。
FIREとは
FIREは「Financial Independence, Retire Early」を略した言葉。
「経済的自立と早期リタイア」という意味があります。
FIREのFI、すなわち「経済的自立」は、
資産運用リターン(=投資額×利回り) > 生活費
という公式を成立させることで達成します。
すなわちFIREを目指す人がやるべきは単純で、
① 投資額を大きくする
② 利回りを大きくする
③ 生活費を小さくする
の3点しかありません。
このうち①「投資額を大きくする」と③「生活費を小さくする」は密接に関わっており、
A. 収入を増やす
B. 支出を減らす
C. 残りを全額投資する
ことが必要です。
収入と支出が各自頑張っていただくとして、投資初心者には
「C. 残りを全額投資する」
が怖くて仕方ないのではないでしょうか。
暴落に備えて現金を用意しておくべきだ。
そんな間違った考えをもっていませんでしょうか。
まずはそんな勘違いから正していきましょう。
投資でFIREしたいのか、ギャンブルでFIREしたいのか
結論
結論から言いましょう。
投資の正解は、
・レバレッジ型バランスファンド
または
・全世界株インデックスファンド
に
「投資資金を100%投資する」
が正解です。
これ以外に正解はありません。他の方法は全て、ギャンブルです。
ギャンブルの定義
私はギャンブルの定義を、
・より高い期待値の方法があるのに、別の方法で高フォーマンスを得ようとする行動
としています。
例えば、宝くじはギャンブルです。
・より高い期待値の方法(買わない。期待値0)があるのに、別の方法(買う。期待値ー50%)で高フォーマンスを得ようとする行動
だからです。
投資において「最高期待値の方法」は証明されている
実は、投資において「期待が最高である方法」は理論的に証明されています。
それが、「レバレッジ型バランスファンドまたは全世界株インデックスファンドに「投資資金を100%投資する」ことです。
それが一番期待値が高いのに、「いや、俺は/私はこっちの方が儲かると思う」と別の投資手法で高パフォーマンスを得ようする行動は、全てギャンブルなのです。
これについては以下の記事に全て書いてありますので読んでみて下さい。
toushi-no-seikai.hatenablog.jp
「下がったところで買い、上がったところで売る」の嘘
「投資」と聞くと「下がったところで買い、上がったところで売る(またはその逆)」と勘違いする人が多いです。
このページにたどり着くまでにも、チャート分析や企業分析をして、そのような行動を取るよう勧めるHPをいくつも見てきたことでしょう。
それは投資ではありません。ギャンブルの勧めです。
あなたが
「このチャートパターンなら上がる」
「この企業成績なら上がる」
と思うようなことは、みんなが思います。
このため、そのような株の株価はすでに高いのです。
予想通り成長しても大して上がらないし、予想を外すと大暴落。
それは投資ではありません。ギャンブルです。
「すごく下がったところで買えばいい」の錯誤
実は確かに「〇〇ショックの時だけ買う」という手法の「勝率は」かなり高いです。
しかし機会損失が大きすぎて(数年に一度しかチャンスがない)、結局リターンでは「投資の正解」に負ける可能性が高いのです。
このため、暴落に備えて現金を残しておく手法は、機会損失が大きいことにより、全額投資に負けます。
株価はいつだって「適正価格」。
この感覚がないと、あなたはいつまでたっても投資を始めることはできません。
ギャンブルをやり続けることになります。
投資でFIREを目指すのか、ギャンブルでFIREを目指すのか
相関係数の低い資産を理論上最高の比率で組み合わせ、リスク・リターンを改善した投資商品を、ずっと保有し続ける。
これ以外の方法は全てギャンブルです。
「全世界株など成長率の低い国の株も入っているので愚の骨頂」
常識や直観が邪魔をして、どうしもこう考えてしまう人はいるでしょう。
しかし、20年前~30年前の10年間、アメリカ株は全世界株に惨敗していたのです(中国やインドの経済成長が原因)。
また今NASDAQ100を推している人たちは、ついこの間までSPXLやSPYDを勧めていたのです。
「成長率の低い国の株は不要」との考え方も同じ。ここ1,2年のリターンが高いものを買うような程度の手法で、長期的に「一番期待値の高い方法」を上回れるほど甘い世界ではありません。
あなたがギャンブルでFIREを目指すのなら、私に役に立てることはありません。
このブログは、投資を行いたい人向けのものです。
FIREで投資の平均リターンを見積もるときの注意点
話はすこし変わりますが、どんな投資手法を用いるにせよ、あなたはその手法の期待リターンを見積もるはずです。
「期待リターンは5%か。なら10年後には1.05の10乗だから・・・」
などと計算するのはちょっと待ってください。
その計算、間違っています。
リスク0の銀行の利回り以外で、平均リターンμをそのまま使ってはいけません。
幾何平均リターンは、リスクσによって下がります。
幾何平均リターン=
この公式は覚えるべきです。
株などの場合、リスクはだいたい20%弱なので、幾何平均リターンは平均リターンμから2%弱ほど下がると考えて間違いありません。
つまり、あなたが平均リターン5%と見積もった手法で投資を行う場合(リスク20%とする)、10年後のリターンは
1.05^10=1.62、+62%
ではなく、
1.03^10=1.34、+34%
の方が近くなります。
正しく計算しないと、FIRE後の資産の減り方に大きく影響してしまいます。
詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説しています。
toushi-no-seikai.hatenablog.jp
まとめ
「レバレッジ型バランスファンドまたは全世界株インデックスファンドに「投資資金を100%投資する」ことが一番期待値の高い方法であることを解説しました。
追加投資用の現金を残しておくと、機会損失が大きくてリターンが減ることを理解し、自信をもって100%投資してください。
それがあなたのFIREを早めることになるでしょう。